6.08.2011

PANTS!

     
彼氏が替われば服の好みも変わる方、彼の好みの服を着るも良し、男性の意見を全く無視して自分の感性に従うも良し、現代は階級や宗教によって服装が規定されていた頃と比べるとファッションは自分を表す手段となっています。服飾で差別的に民族、宗教、職業を規定していた中世ヨーロッパからすると、いい時代になりました。それは支配者によって規定が緩くなったり、厳しくなったりと多少の差はありますが、ひどいときでは、ルイ9世統治下(13世紀)のフランスにおいてはユダヤ人は黄色いマークをつけなくてはなりませんでした。フィリップ4世(13〜14世紀)に至っては黄色いマークを衣服に縫い付けるのに、使用料までとっていたこともありました。
先日私は運命の出会いをはたしました。そうなることに自信がないときに限って出会ったり、欲しいときには出会わなかったり、恋愛とは難しいもので、タイミングとはおもしろいものですね。私が出会ったのは家の近くの橋を渡った先のお店でした。自分の近くにある物には気づきがたいといいますが、本当にそうでした。運命的に出会ったことを悟り、財布のひもをゆるめました。といっても実に安い買い物でした。一緒にいたおしゃれな男性、女性からは『お古でいいから、ぜひ部屋着に譲ってほしい。』などと言われてしまうほど素敵な一着です。惹かれたポイントはただ一つ、中世英雄叙事詩、ニーベルンゲンの歌の挿絵のようなタッチの生地です。と思って時代特定をしようと朝からずーっと見ていますが、未だ特定できていません。なんともロマンティックな表情からは中世とは言いがたい。女性の服装は中世の農民のそれと似ている。羊飼いの子供の服装はちょっと時代がまたこちら側。といった状態ですので、特定でき次第、お知らせいたします。気になると思いますが、待ってくださいね。


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