8.21.2011

ひねくれ眼鏡

The Dormition of the Virgin(detail)、1490、Hans Holbeine
マリアの臨終を描いたこの絵にも眼鏡をかけた人がいますね。


いつからですか、世界をまっすぐ見られなくなったのは。自分の性格がかわいくないと嘆くあなたは知らず知らずのうちにひねくれ眼鏡をかけてしまっているのかもしれません。自分の中にさめた自分がいて、第三者のように自分を見ていて、その状況を観察する。ではいつ頃から私たちの視力に影響が出るのでしょうか。これは20代中盤頃、人によっては年齢的に結婚を意識しだしたそのあたりから発生する症状で、一種の老眼といえるでしょう。

友人はその症状を自覚しており、自分の中の第三者の存在に気づいていました。私としては、今は損するタイプの正直者ですが、近い将来自分もひねくれ眼鏡をかける日も来るかと思い、彼女の話を興味深く聞きました。症状としては、とにかく素直ではなく世界をひねくれて見てしまう、そういうことです。逆に言うと、常に第三者が状況を判断する訳ですから、冷静であり、相手の反応も読んでから、言葉を発することができる訳です。しかし実にもったいないことだと思います。かわいい顔が台無しです。

えー、ということはです。私としてはこれを恋愛に応用できないものかと思う訳です。しかし、彼女曰く「これは仕事のときは乱用するが、私生活ではあまり眼鏡を使わない。」ということでした。私が考えたのは、この眼鏡を恋愛に応用すれば、高い確率で意図する通りにことを運べるのではないかということです。まあ、そういった計算に使うことができるようになる人、元々そういった眼鏡を若いうちからかける努力をしてきた人もいると思います。

眼鏡をかけるすぎると、私生活の端々でも影響してしまうと思うので、時には意識的に眼鏡を外すようにして、緑でも眺め、ブルーベリーでも食べて、心を洗い流し症状を和らげるとよいでしょう。彼女は吉備中央町出身ですが、奇妙なことにここはブルーベリーを特産品に指定し、ここ数年押しにおしています。

しかし、眼鏡とはよいもので、受け売りですが眼鏡をかけている男性が良いと答えた女性は72%もいるそうです。なんなのでしょうね。私も眼鏡をかけている男性に魅力を感じます。しかもどんな人でもですね。やはり、外したときをたまにしか見られないからでしょうか。
結局歴史がからまない文章にしてしまいました。

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