百害あって一利なし

ぷにぷにの二の腕、これが何の役に立ちますか。まさか、殿方の癒しに一役買っているとでも勘違いしているのではないですか。白くソフトな、つきたてのお餅ならば、白米の何倍もの腹持ち効果があり、日本のお正月の主役です。ですが、あなたの両腕に寄生する白くソフトな物体の正体は、「脂肪」です。残酷なようですが、この世の何の役にも立っていないのです。「ぽっちゃりしていて男性ウケがよい部分ランキング」に必ず入ってくるであろうぷにぷにの二の腕ですが、こんな女性向けランキングを見て安心するなと言いたい。そのランキングの上位からいってみましょう。

1位ぷにぷにした二の腕　2位むちムチした太もも　3位プリンとしたおしり　4位ぷっくりしたほっぺ　5位女性らしいふっくらした腰まわり

ご想像ください。コートを脱いだらぷにぷにした二の腕が顔をだし、ロングブーツから覗く、むっちりとした太ももスカートは少々ぴったりとしています。ほっぺたはえくぼがかわいくうつり、腰に手を回すとなんともやわらかな腰まわり。

どうですか、殿方はとろんとなりましたでしょうか。貴婦人のみなさまは女性でよかったと優越感を感じたでしょうか。みなさま、全体像を想像してください。この方、デブですよ。男性ウケがよい部分ランキングを全て兼ね備えたアフロディテのような最強な女性のように感じたかもしれませんが、紛れもなく、冬に油断した女性です。ありのままの姿が美しいという仏のような考え方は人間としてすばらしいと言えるでしょう。ですが、受け入れるだけでなく、努力をする姿も人間らしく、美しいと言えるのではないでしょうか。声を大にして、「油断した女性の体が好きであったりする。」というフェティシズムを持つ男性がここで発言をしてくれるなら、ぷにぷにとした二の腕が無益だという考えを一部撤回いたします。