2.27.2012

Johanna



韓流ドラマのテッパンランキングいってみましょう。


1. 契約結婚。

2. とあるきっかけで、偽装結婚することになった財閥の彼は自己中だったが、本当の彼は....

3. かわいい主人公が男性になりすまして、相手役の男性を好きになる。男性は、男装した主人公を好きになるが、同性愛であるため苦悩する。

4. 三角関係。視聴者は、身勝手だがやるときはやる主役の彼ではなく、いつも影で女の子を優しく見守る片思いの脇役の彼を、一旦好きになる。

5. グンちゃん。


かわいい主人公が男性になりすますストーリーは韓流ドラマでは、テッパンです。そんなパラダイスなシチュレーションはあまり現実的ではありません。

ですが、9世紀のヨーロッパでは、男性になりすまし、教皇にまでのぼりつめた女性がいたという言い伝えがあります。
今日は『女教皇ヨハンナ』ドナ•クロス著をオススメいたしましょう。


小説のもとになった伝説がこれだ。


ヨハンナはマインツで生まれました。愛する男性と駆け落ちをし、ついにはアテネにたどり着いたのです。
彼女は、生き延びるために男装をし、アテネであらゆる学識を身につけ、やがてその学識と人格から、彼女と肩を並べる者はいなくなってしまいました。駆け落ちをした男性を捨て、男性として生き、学問を追求する決意をした彼女は、ローマに赴き、そこでも、聡明な彼女は権威と尊敬を集めることになります。ついには教皇にまでのぼりつめました。
女性であることを隠し続けていたヨハンナですが、ある枢機卿と恋に落ちてしまい、子を身籠ったのでした。
そして、ある日、教皇として騎乗しているときに子を産み落としたのです。
ヨハンナは女性であることがばれてしまったことにより、罰せられ、そのまま亡くなったのです。


なかなか衝撃的な内容ですね。
恋してますね。残っている記述で最も古いものまとめてみました。9世紀の出来事として書かれています。
史実ではないとされている人物ですが、『女教皇ヨハンナ』はこのような、少ない記述を元に、書かれた小説です。
歴史に興味があるけど、あまりふれる機会がなかった方でも一気に読める作品だと思います。

まさかと思ってFacebook で、『女教皇ヨハンナ』と検索したら、ページにはなんと写真が載せられていました。誰が!
現在『いいね!』が『1』ついてますが、それ、私です。
ヨハンナに好奇心を揺さぶられた方は彼女を検索して、『いいね!』してみてください。

http://www.facebook.com/pages/女教皇ヨハンナ/113970622015408

2 comments:

  1. いのうえゆきApril 26, 2012 at 2:41 PM

    たしか塩野七生も、ヨハンナの話、なんかの著書で書いてたよ。それでは枢機卿ではなく、年下の男の子っぽかったけど…残っている資料から、みんなあらゆる想像力を発揮するのだね。というか、させられるくらい衝撃的なエピソード。

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  2. 塩野さんもヨハンナをモチーフに書いておられましたね!
    ほんとにあったんじゃないかって想像力をかき立てられるお話ですよね。
    少ない資料をもとに、当時の人はどんどん想像を膨らませていたんでしょう。
    伝説なのか、事実なのか区別がつかないほどに絡み合うほどに。

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